【薬膳便り】11月は生姜を食べよう!

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生姜は、身体を温める食材の代表選手。
東洋医学では何でも5つに分ける考え方がありますが、
五味の中で”辛味”に分類されます。


●五味とは?

五味とは、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩辛い味)の5つです。
五味にはそれぞれ対応する五臓があり、その臓器がより元気になるといわれています。

酸味→肝臓/苦味→心臓/甘味→脾臓/辛味→肺/鹹味→腎臓


また五性という食材や生薬がもつ、体を温めたり冷やしたりする性質も注目したいです。

寒/涼/平(温めることもないし冷やすこともない)/温/熱

薬膳で見ると生姜は”温性”で、9~11月に取るのをおすすめされているんですね。


●生姜の効果・効能

1.血行促進の場合は、”生の生姜”
生の生姜は、血のめぐりを良くして発汗を促す作用があります。
発汗をすることで、この時期の「寒邪(かんじゃ)」という
寒さからくる体調不良を取り除くことが出来ます。
ただし摂りすぎると体が乾燥しやすいので、控えてくださいね。

2.体の冷えには、”加熱した生姜”
生姜は加熱すると、身体を温める効果が高くなります。
お腹を温める、咳を止める、吐き気を止めるなどの効果もあるので、
こういう気温差が激しく、風邪を引きやすそうな時期にはピッタリ。

生姜は特に肺・脾・胃に効果が期待できるので、
風邪の初期症状、鼻水、下痢、吐き気、解毒など目的に合わせて取り入れてみてくださいね。


●食べる時間にも気を付けよう!

薬膳では「朝にしょうが、夜に大根」という言葉があるのをご存じですか?

朝は胃腸が目覚めていないので、お腹を温めて食欲を促すためにもしょうがを、
夜には消化を助けて胃を掃除するために大根を取ると元気に過ごせる、という言葉です。


なので夜に生姜をたくさん食べてしまうと、陽気が上がり発散する作用が強くなって、
体力消耗や寝つきが悪くなる原因になるのですね。
逆に手先足先が冷えすぎて眠れない、という時は
ぜひ生姜+はちみつをお湯で溶かして飲んでみてくださいね。


●石井おすすめ生姜を使ったハーブティー

ここまで生姜を熱弁しましたが、実はもともと生姜が苦手だったんです(笑)

そんな私でも癖なく飲みやすかったのが、
無印良品のオーガニックハーブティー、「アップル&ジンジャー」です。




添加物ゼロなので、お湯を入れて紅茶の色があまり出てこず、味も薄目です。

最初は「ん?お湯の量間違えたか?」となったのですが、
今ではこれくらい優しい味のほうが好きだな、となり風邪予防で飲み続けています。



原材料名の「/」の後に書かれているものが添加物とされていますが、
こちらの商品には添加物が無いのがお分かりいただけますか?


ぜひ普段食べているものも、裏側の原材料名をチェックしてみてくださいね^^




薬膳の知識が入っていると、この時期に何を食べればいいか迷いづらくなり、
そしてスーパーなどでもその商品が気軽に手に入れられたりします。

特別なことはしなくても薬膳って身近にあって、簡単に取り入れられますよ。


次回の更新もお楽しみに!