【ヨガ哲学】美女と野獣はまさにヨガ!!

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先日、劇団四季の「美女と野獣」を観劇しに行きました。


大人になってから観ると、より感動しますね!

人間ではなくなってしまったがゆえの一人一人の葛藤や、
周りから思われる自分のイメージが嫌で、自分探しをしていたり、
人のやさしさに触れて、その受けた優しさを返そうと努力したり…

主人公二人の成長も見られて、セリフ一つ一つが沁みるんですよねぇ(泣)


ぜひ何度でも観て頂きたい作品です!


…とここまで散々語りましたが(笑)


美女と野獣の一番の推しポイントは
『ベルが野獣の人間性に触れて、見た目ではなく中身を好きになったこと』ですよね!!


これがまさにヨガの考え方なんです!!



●プルシャとプラクリティ

ヨガの一番古い経典が「ヨーガ・スートラ」といいます。
そこに出てくる考え方が、”プルシャ”と”プラクリティ”といい、これがヨガの根本にある考え方なんですね。



(画像参照:ヨーガの歴史 – 日本フィットネスヨーガ協会 (yoga.co.jp)


よく使われるのが、この馬車の絵です!

この馬車全体が私たちを表している、とする図です。
ヨーガ、という言葉の語源は「ユジュ」、馬車のくびきからきています。
何かと何かを結びつける、そこから心と体を繋げる、という意味でヨーガとなったとされています。


まずピンクの乗客が”プルシャ”、この世界を見ている者、私たちの本質、『魂』であると考えます。
それ以外の馬車を構成しているもの全てが、私たちの肉体や世界、”プラクリティ”であると考えます。

つまり私たちは肉体と魂は別物である、というのがヨガの基本的な考え方なんです。


おまけで緑の御者が知性、馬が五感を表しています。
知性がうまく働かないと、五感である馬が暴れまわって感情に流されやすくなる、
だからうまく感情をコントロールしましょうね、というのがこの図の全貌です。


●肉体と魂が別物、とはどういうことか?


私たちはプルシャとプラクリティ、魂とそれ以外のものがごっちゃになって考えていることが多く、
それが心が揺れ動く原因なんですね。


例えば、対相手にすると分かりやすいです。
とてもかっこいい男性がいて、顔でその人のことを好きになったとします。
時が流れ見た目が変わってきて…その人のことをもし嫌いになったら、それはプルシャとプラクリティがごっちゃになった状態と言えます。
例え見た目が変わったとしてもその人の本質は変わっていないので、嫌いになるはずがないんですね。

相手を見た目やお金、社会的地位など本質以外のもので見ていませんか?


定年退職したお父さんなども分かりやすいです。
会社では役職があり、周りから頼られアイデンティティが確立されていたのに
退職された後、自分って何者…?となる状態です。


つまりプルシャは本質、プラクリティとはそれ以外の全て変わっていくもの、
いつか変わっていくものに価値を見出していませんか?
変わらないもの=本質を見出したほうが、気持ちが安定するよ、という教えです。


●美女と野獣がヨガとは?

なので野獣という見た目に捉われすぎず、本質を好きになったベルは、まさにヨガの考え方なんですね。

最後、野獣→王子へ姿が変化しても変わらず「あなたなのね」と言って、彼を受け入れましたよね。

ベルが暮らしていた村は、プラクリティ=人を見た目で判断する人が多くそれに辟易していて、本来の自分らしさを見失っていたベル。
野獣と出会って、見た目ではなくプルシャ=本質を見ることの大事さを学んで、ベル自身も自分の価値観が変わり、自分らしさを見つけられた、まさにベルの成長物語でもあるんですね。


みなさんは人を見た目やお金、社会的立場ばかり見ていませんか?
また自分の価値もそこにあると思っていませんか?

今あるものはいつか無くなるものです、それだけではなくその人の本質に触れること、
自分の本質ってなんだろう?と考えていくと、
心の安定に繋がりやすいです。


だって本質は何が起ころうと、増えたり減ったり変わるものではないから^^