6月のなんとなく不調、その正体は?
梅雨に入ると、体が重だるい、むくみやすい、肌が荒れやすい…。
「なんだか調子が出ない」と感じていらっしゃいませんか?
実はこの時期の不調は、
東洋医学でいう「湿(しつ)」という邪気が関係しています。
特に梅雨は湿度が高く、身体の中にも“湿”が溜まりやすくなる季節。
今回は、そんな湿邪による
「梅雨だる」と「肌トラブル(湿熱)」をテーマに、東洋医学的なケア方法をお伝えします。
梅雨の「湿邪」が脾(ひ)を弱らせる
東洋医学では、胃腸を司る「脾(ひ)」は湿気に弱い臓腑とされています。
脾の働きが落ちると、水分代謝がうまくいかず、
体内に余分な湿気=“痰湿”が溜まりやすくなります。
その結果…
- 朝から体が重だるい
- むくみやすい
- 食欲が落ちる
- 頭がぼーっとする
- 口周りが荒れる
- 口臭がする、喉が渇く
こんな不調が現れやすくなります。
湿+熱=「湿熱(しつねつ)」が肌荒れの原因に
さらに湿気に加えて気温が上がると、
湿と熱が合わさった「湿熱(しつねつ)」という状態に。
これは、身体にこもった熱と湿気が一緒になって排出されにくくなった状態で、
以下のようなトラブルが起きやすくなります。
- 顔のニキビ、赤み
- 吹き出物や湿疹
- 皮脂のべたつき
- 肌のかゆみやピリピリ感
特に、普段から辛いものや揚げ物が好きな方、
夜更かししがちな方は、湿熱が溜まりやすい傾向にあります。
水はけを良くしよう!おすすめ食材と養生法
◎利湿作用のある食材
体の水はけを良くする食材はコチラ!
- はとむぎ茶
- とうもろこしのひげ茶
- 緑豆
- きゅうり
- 冬瓜
- セロリ
- 大葉
◎避けたいもの
胃腸に負担がかかるものは避けたいですね^^
- 冷たい飲み物の飲みすぎ
- 甘いもの、乳製品、油もののとりすぎ
- 暴飲暴食(脾をさらに弱らせます)
◎おすすめの過ごし方
- 湿気の強い日は無理に頑張らず、ゆっくり過ごす
- 湯船につかって汗をかく(巡りを促す)
- 朝の白湯で内臓を目覚めさせる
- 朝、20分ほど散歩する
湿熱を追い出すツボ
◎ツボケア
3秒かけて押して、3プッシュすると効果あり!
- 陰陵泉(いんりょうせん):膝下、内側のくぼみ。内くるぶしからすねの骨に沿ってあがっていったくぼみにあるツボ。むくみ解消・利湿の代表のツボ。
- 合谷(ごうこく):手の甲側、親指と人差し指の骨の交差するところにあるツボ。肌トラブル全般に。巡りを良くする万能ツボ。

おわりに:季節に合わせたケアが、私たちを整えてくれる
東洋医学では「季節ごとの養生」がとても大切にされています。
とくに梅雨の時期は、無理をせず、湿をためない暮らしが不調予防のカギ。
食養生も、ヨガも、そして呼吸も。
どう体を動かすと水はけがよくなるのか…それはクラス内でお伝えしますね^^
自然のリズムに寄り添いながら、内側から自分を整えていきましょうね!