先日、インサイドヘッド2を鑑賞してきました。
女の子の頭の中の色んな感情が主人公となっている映画ですが、
女の子が思春期を迎え、新たな感情が追加されるんですよね。
それが「心配・恥ずかし・いいな・だりぃ」という感情。
軽くネタバレになるので、見たくない方はすっとばしてほしいのですが…
↓
(ここから軽くネタバレ)
今回は「心配」という感情が大暴れしてしまうんですよね。
それを見ながら思ったのは、
「あーそういう時あったなぁ」「すごい頑張ってた時期あったよなぁ」ということ。
実は私、高校生時代将来への漠然とした不安を感じ、学校へ行けなくなってしまった時期があったんですね。
メンタルが不安定な時期を経て、しばらくは生きるって苦しいと感じていたのですが、
ヨガ哲学を知ってから、少し楽になりました。
●ヨガ哲学からみる「苦しみの原因」って何?
ヨガは本来、苦しみを取り除くところからスタートしています。
当時のインドは身分制度が厳しく、下位の人でも救われるようにと考えられました。
そんなヨガが説く苦しみの原因は5つ。
1.無知
苦しみの大元は「知らないこと」、もしくは勘違いから生まれると説いています。
勝手にまだ起きていない未来を想像して「こうなったらどうしよう」と考えすぎることありませんか?
また暗闇を歩いていて何か物が落ちていてそれが「蛇だったらどうしよう」と怖くなってしまったり…
予測をたてるのは大事なのですが、まずは経験してみないと解決できないんですよね。
あることないこと想像するより、まずはやってみることの大切さを説いています。
2.自我意識(エゴ)
エゴが出てくると自分と他人、と分けて他人と比べてしまったり、
自分の所有物にしたい、という思いが強くなり苦しみが生まれます。
例えば恋人関係は分かりやすいですね。
パートナーを「私の」パートナーという意識が強くなると、執着が生まれます。
「なんで私のことわかってくれないの?」「今どこに誰と一緒にいるの?」と、
自分の思い通りに接してくれないことに怒りや悲しみを感じたり…
コントロールできるのは自分だけなので、当たり前のことなんですけどね。
3と4.好きと嫌いという感情
好きという感情も行き過ぎると執着や渇望へ変わり、永遠と苦しむこととなります。
例えばブランド物のバック。好きなブランドの新作が出て手に入れたとします。
その一瞬は満たされるけど、次のシーズンでまた新作が出たら欲しくなる、という無限ループ…
嫌いという感情は、生理的に無理、と感じることも何か理由があって嫌いになってるんだよ、と
ヨガ哲学では説きます。過去の記憶からきているもので、案外たいしたことない可能性もあるから
嫌いという感情は客観的に見る必要がある、と説いています。
あなたは何に対して「嫌」と感じてそれはなんで嫌なんでしょうか?
5.死への恐怖
まだ経験していないことへの恐怖ですね。
けどヨガでは輪廻転生という考え方なので、もし今死ぬのが怖いと感じていたら
過去の死に方が辛かった可能性があります。(戦争や災害など)
その記憶が魂に残っているので死って嫌だ、怖いと考えやすくなる、と説いています。
●まとめ
私たちの苦しみって、
もしかしたら空想や推理、間違った認識である可能性もある、ということをヨガ哲学では教えてくれています。
自分の心を冷静に客観視できるようになると、悩み苦しむ時間を減らすこともできますよね。
ヨガを練習すると、少しづつ自分の心の動きに気づきます。
感情の動き方や考え方のクセに気づけるようになったら、不要な考え方はないか、手放せないか?
それができるようになると、心が楽になります。
これもまさに知っていくこと、ですね。
この教えが少し救いとなったら幸いです^^