ヨガ哲学Part.4

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Part.3からの続きです!


ここからいよいよ【瞑想】の段階へすすみます。

第5段階目は、「プラティヤハーラ」
感覚器官をコントロールすることです。
カメが甲羅の中にすべてをしまいこむように、感覚を内側に引っ込めることを指します。


これは一個前のプラーナヤーマが深まっていると、自然とこの段階に来る、
つまり五感が制御される、と言われています。


そしてここから第6段階目、「ダーラナ」、集中へ入ります。
ここから難しくなるので、一気に理解しようとしなくて大丈夫です!


ダーラナは、なにか一つのものに、集中する対象を定めることを言います。
例えば、神様、ろうそく、お花、マントラなど瞑想の対象を決めます。


自分の身体や考え方などを整えた状態を、「サットヴァ」な状態と言いますが、
その状態だと、より瞑想に入りやすいと書かれています。

なのでヨガではヤマ・ニヤマで自分の身の回りを整えることを、一番最初に大事にしているんですね。



第7段階目は「ディヤーナ」、瞑想のことをいいます。


ダーラナで集中を続けると、対象のイメージが点から面に膨らんでいく体感がする、と言われます。
例えば花に集中していたのならその花に包まれていくような、中に入り込むような感覚になるそうです。

この段階ではまだ「私」という自我が残っています。「私」が瞑想をしているという感覚です。


第8段階目は「サマディ」、三昧と呼ばれる段階です。
この状態をヨガで目指しているんですね。
どんな状態なのでしょうか?


瞑想を続けて、「私」という自我が消え去った状態です。
「私」という存在を忘れるくらい、集中対象でいっぱいになった状態になると「サマディ」になれます。


実はこのサマディにも2種類あります。

1.対象へのイメージは残っているので完全な無ではない状態、この状態を有種子三昧と言います。

2.対象のイメージでさえも消えて、すべての思考が消えた状態を無種子三昧と言います。
⇒これがヨガの境地に達した人、ここをヨガは目指しているんですね。


おまけですが、ここまでいくと超常能力が使えるようになるといわれていて、
普通の人には考えられない力を発揮できるようになると信じられていました。


空を飛んだり、象のように力持ちになったり、自分の前世を見れるようになったり、透視できたり…!
ただこの超能力を身に着けたいという気持ちで瞑想にいそしむのは違って、
こういった力にさえ執着しないようになると、あらゆる苦しみから逃れることができる、と言われています。



いかがだったでしょうか?

サマディまで到達するのは難しいかもしれませんが、
自分の中で取り入れられそうなものも、ありましたよね?


大切なことは超能力を身に着けることではなく、自分の本質を知り、
ヨガによって自分の限界を超えることが出来る、と教えてくれているんですね。


ヨガの練習を続けている方は、もう既に変化を実感されていらっしゃるのではないでしょうか?
変化は小さいものかもしれないけど、積み重ねていくと自分でも知らなかった自分に気づけたりします。


ぜひ時々自分を振り返りつつ、練習を楽しみましょうね^^