Part.2からの続きです。
ここからいよいよ第三段階目のアーサナ、つまりヨガのポーズの実践に入ります。
ヨガ哲学ではアーサナは、「安定していて快適でなくてはならない」と記されています。
それはヨガは元々瞑想を大事にしていて、瞑想するための身体づくりとしてアーサナがあるからです。最終的には、何時間座っても疲れない体を目指しているんですね。
なのでポーズができる、できないを目的にしていないのです。
これがヨガは「結果よりも過程を大事にする」と言われる一つの理由です。
アーサナが安定して快適にとれるようになると”サットヴァ性”が高まるとされています。
サットヴァ性とは、純粋な質のことです。
これは前回説明しましたが、知らず知らずのうちに染み付いた考え方・価値観を一旦クリアにして、自分の心と繋がりやすくするんですね。
安定=坐骨(座ったときに床に当たるお尻の骨)が床を押せて、背骨が上に伸びている状態
快適=心地よく呼吸が出来ている状態
この状態が出来て、次の第四段階目へ進みます。
四段階目はプラーナヤーマ(調気法)、呼吸法です。
呼吸が通ると”気”が内側に満ちてきます。
気とは生命エネルギーのことです。この辺りは、東洋医学と考え方が似ていますね。
呼吸と心は繋がっている、と考えられています。
気が動くと心が動きます。例えば緊張すると呼吸が浅くなったり、寝ているときはどちらかというと、ゆったり呼吸を繰り返していますよね。
呼吸をコントロールすることが難しいと、心をコントロールなんてできないよね、ということです。
つまりここが出来てから、初めて自分の内側と向き合う準備ができるんです。
アーサナをして、プラーナヤーマで生命エネルギーを内側に満たしていくと、身体が元気になります。
レッスンが終わって、「あぁ疲れた~」とかんじることはありませんか?
ヨガで怪我をしてしまったり、シャバーサナ(レッスン最後の仰向けのポーズ)で寝てしまったことはありませんか?
これらは全て、プラーナが足りないと起こる、と考えられています。
レッスン中に「お腹空いたなぁ」「この後何しようかなぁ」「仕事あれやらなきゃ!」など、思考が働くと、プラーナを消費してしまいます。
いきなり集中することは難しいけど、だからこそアーサナに入る前の、
ヤマ・ニヤマの段階で身の回りを整えておくことが大事なんですね。
本来の練習では、ヨガのレッスン後はプラーナが満ちて元気になるはずなんです!
それをひとつの目安にして、日々練習を続けましょうね^^
また次回、続きをお話しします!